レポートの書き方
実験系のレポート
一般に
実験のレポートは、
「自分が行なった実験の報告」を行なうものであって、
単に説明書や参考書の写しではない。
実験のレポートの目的は,
追実験
を行なうに必要十分な
情報を提供することである.
追実験とは,
他の人が同じ実験を行なうためのものであり,
これによって実験の客観性が増すのだ.
したがって失敗した実験であっても,
後の人が同じ過ちを起こさないようになるので,
そのまま記録することに意味がある.
成功した実験(試行)のみを記録しようとする傾向が
よく見られるが,それは実験系のレポートの主旨に反するのだ.
実験のレポートには以下の項目を記載すること。
- 実験自体および実験環境に関する情報
- 実験題目、報告書作成者、共同実験者氏名、
年月日時刻、天候などの環境データ(特に物理系/化学系では重要)
-
実験の目的・理論
-
何の測定とどのような原理によって
何を説明しようとしているのかを簡単に記す。
手引の Dead Copy ではなく、自分の言葉で書けることが望ましい。
-
実験経過
-
実験手順は必ずしも実験の手引に記載されている順番になるとは限らない.
自分が実際に行なったことをありのままに報告すること。
-
実験結果・データ
-
測定系では、必ずナマの数値も表(Table)の形で記しておくこと。
それらグラフなどを用いて簡潔に整理・表現し、
物理量、単位、目盛の記入を忘れないこと。
グラフ用紙に印刷されている方眼はそのままでは目盛にならない。
図表については、単に単独で書きっぱなしにするのではなく、
「図xx にデータ数と所要比較回数の関係を示す。」などのように、
本文中で必ず説明すること。
-
考察
- 得た結果の正常性を記す。
異常があればその原因の追求を行なう。
考察には根拠がなければならない。
当て推量的考察はナンセンスである。
実験に対する批判や改良案も根拠があれば記す。
-
参考文献
- 参照した本などがあれば記載する。
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